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最近、ブラジル系?の患者さんが増えています。
ある程度の通訳ができる方も来られるのですが、症状など言葉が通じないことも多く、困っています。
せめて、主訴などだけでもしっかりと聞けるといいのですが、なにかいい方法はありませんか?
国籍は違っても、患者さんのお困りごとを少しでも和らげ、なんとか安心して帰っていただきたいですよね。
私も1年間以上留学していたとき、不安だったのは体調を崩したときに医療機関に行き、私の症状が相手に伝わっているかどうかがわからなかったことです。
今の日本には以下のような資料/サービスがありますので、先生の医院に合うものがあるか、一度覗いてみてください。
多言語での説明資料/問診票
多言語医療問診票
NPOが作成された18言語対応の問診票です。
内科、外科、整形外科、脳神経外科、精神科、小児科、皮膚科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科の問診票が作られています。
自由記述欄はなく、基本的な問診が翻訳され、横に日本語が書かれているので意思疎通しやすいです。
印刷しておくか、受付のパソコンでアクセス&印刷できるようにしておくと、便利だと思います。
https://www.kifjp.org/medical/
外国人向け多言語説明資料
厚生労働省が提供している資料です。5ヶ国語(英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語)で作成されています。
問診票だけでなく、胃カメラ・大腸カメラの説明や、CT・MRI検査に関する説明書や問診票などもあります。
医療機関で使われそうなものの多くが翻訳されていますので、使えそうなものがないか、サイトをぜひご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kokusai/setsumei-ml.html
Web問診票
今のWeb問診票は、ほとんどのサービスで多言語対応しています。
もし導入を検討/すでに導入されているようであれば、サービス会社さんにご相談いただくとよいです。
電話翻訳サービス
2020年4月1日より日本医師会の会員向けサービスとして 医療通訳メディフォンが使えるようになっています。
会員の先生であれば無料で使えると思いますが、念のためご確認ください。
メディカの質問箱